名前を覚えるのが仕事
今日はNZでの初仕事でした!
もともとは今日の予定じゃなかったんだけど、オリエンテーションに行ったらマネージャーに「今夜働いてみる?」って言われたので、急遽3時間だけ働きました。
インストラクターと言いつつ、仕事はジムのフロアスタッフ。雑用したり、会員さんと話したり、トレーニングも教えたりというのが基本のお仕事です。
以前マネージャーに「この仕事は会員の名前を覚えないと始まんない」的なことを言われて私には電撃が走りました。
「それ私が一番苦手なやつーーー!!!!」
だって名前を聞いても頭の中ではカタカナで名前置き換えちゃうから、置き換えられない発音の名前はまず覚えらないんだもん。
田中とか木村とか愛ちゃんとか彩香ちゃんとかいないんだもん。よく英語の教科書に出て来るような名前ならいんだけど、thとかirとか入ってくると、聞いた瞬間にヒエー!となって流れていきます。
そんな感じで、以前トライアルでちょっと働いた時も覚えられない会員さんの名前がいくつもありました。名前で呼べないと次に会った時に気まずいなあ、と思っていました。
出だしでつまずいて良い関係作れないなんてもったいなすぎる!
しかし、あるちっぽけな経験で私は名前覚えられない恐怖症を克服することになります。
名前聞き直された。だから何?
バスケチームの練習中、何度も話したことある友達がコーチをしていました。
他の子は名前を呼んで指示していたのに、私を呼ぼうとした時に「あの子の名前なんていうんだっけ!ボール持ってこっちの列に移動して欲しいの!」と言ったんです。
そこで私は「あは、覚えてなかったんだ、まあド日本人の名前だし聞き慣れてないよな」と思った。
まったく悪く感じなかった。
むしろ、聞き直してくれたことで、これで覚えてもらえたなという安心感があったんです。
そこで私はひらめきました。
「名前を聞き直すのって悪いことでもないし、聞き方次第では相手に不快な思いもさせないんだな」と。
相手が自分に興味があるんだということを感じることができて安心したんです。
名前を覚える手順1:聞き取る
名前を聞いて聞き取れなかった時も同じ。興味を示すんです。
「もう一回言って?」って言って、それでも聞き取れなかったら「スペルは?」って聞いて、それでも100%分かんなかったら、カタカナ発音でいいから似た発音で試しに言ってみればいいんです。
近ければOKになる。
これ、1回だけ名前聞いて、分かったふりしてもう二度と名前呼んでくれないよりもずっといい。
相手が興味持ってくれてるのがすごく分かるし、名前を呼べるようになろうとしてくれてる。悪い気がする人なんていません。
手順2:忘れない。
一通り会話が済んだら即、ノートに名前を書き出します。
カタカナ混じり、英語混じりでもOK。
例えば、Nancyなら、ナンスィーでもいい。Matthewとかカタカナにしにくい名前ならマthェゥーとかでいい。後から何となく読めれば、耳が覚えてくれているはず。何なら口に何回も出して練習しても良し。
この時、最初の文字だけは確実に覚えてた方がいい。
そして、顔の特徴や、何を話したのかも書いて置くとさらに良し。短い期間にたくさんの人に会う留学なんかでは、誰と何を話したかもごっちゃになります。「この人と何話したっけーー」なんて思ってる間にうる覚えの名前なんてすっ飛ぶ。
おまけ、確認する
覚えたのに顔見るとハッとして忘れて名前が出てこないこともある。覚えたけど自信がなくて呼べないこともある。すっかり忘れちゃうこともある。結局発音できずじまいで呼べないこともある。
そんな時は、確認すればいいんです。間違っててもいいから。
最初の文字だけ覚えてて、「You are Nan...」って言いながら頑張って思い出そうとすれば、「Nancyだよ」っていってくれる。何も悪いことじゃない。
「マシュー?」って試しに呼んでみて「マthェゥーだよ」って言われてもなんもおかしくない。
「呼びやすいニックネームとかない?」って聞いて「マット(Matt)」って言われるのも、何も不自然なことじゃないんです。
YouやHe/Sheに頼って名前を呼ばないまま何週間も会話を続ける方が不自然。
まとめ
この一連の作業、後になれば後になるほど不自然になっていきます。
1回目、2回目は確認しても何も不自然じゃない。これが5回目とかになってくると、「今まで私の名前知らないまま話してたんだな」となってしまってちょっと不自然。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。
私はこの方法で今日のシフトで会話した人全部の名前をバッチリ覚えました。
人の名前を覚える。ここはどんな人間関係でも手を抜いちゃいけないとこ。