前回に引き続き、実家シリーズ!
ヒゲを実家の実家、つまり両親が生まれ育った家に連れていった時の話です。
実家の実家情報
九州の片田舎にある我が両親の実家。
そこで親族の大きな集まりがあるということで、ヒゲを飛行機に乗っけて連れて行くことになりました。
人口の4割近くが高齢者。電車もなく、町内で外国人なんて見たこともないような田舎町。
そんな田舎町にある山の中に、100年近くたたずんでいるお家が舞台です。
もちろん英語なんて話せない人たち。日本の標準語ですら話せません(笑)
ヒゲが1年間一生懸命練習した日本語が全然通じない世界に、ヒゲと子娘が足を踏み入れるとこんなことが起こります。
①ダンナと勘違いされる
まず、親族の集まりに彼氏を連れて行くという概念がないため、ダンナさん扱いされます。
一人や二人にそういう程で話されるんじゃなくて、ほとんど全員に。
最初の方は、「いや、結婚はしてなくて〜」と説明してたんだけど、面倒くさくなって後半はもうスルーしてました。きっと説明しても覚えてくれてないんだ。ビジュアルのインパクトが強すぎて(笑)
白人さんが東京んとこのミキコちゃんと私の目の前に立っている。それだけでもう頭の中いっぱいになってる感じでした。
②西ドイツの人と勘違いされる
「ダンナさんはどちらの方ですか」という質問はもはやテンプレート。これも何度も何度も聞かれました。
「ニュージーランドです」というと、たいてい「羊の!」とか「自然が綺麗なところ!」と言われるか、ヨーロッパのどこかの国と勘違いされます。
もうね、勘違いだらけ。ヒゲがジャスティンビーバーに似てるという親戚のだれかの発言も、とんだ勘違いです。
その中でも一番激しかったのが「えっ、ぬす(西)ドイツゥ?」
田舎では世界中の情報が20年ほど遅れて到達するらしい...。これには一同苦笑いでした。そうだよね、生きて来た時代が違うもんね。
③正座ができなくて心配される
畳の上で正座ができないヒゲ氏。
周りの人たちが見かねて掘りごたつに移してくれたり、座布団重ねて座らせたりしてくれました。
その席で唯一の白人。怖い人でないとわかると皆なにかしらで助けようとしてくれます。
外国人観光客が「日本人はpoliteだ」というのも分かる気がします。何かしらやってくれようとしてくれた。
中には、足が痺れて生まれたての子鹿状態のヒゲの足をひっぱたいて早く治るようにしてくれる人まで。
悶絶するヒゲ氏...。
なんでもやってくれるんです。
④何もしてないのにお気に入り認定される
めずらしい人が来たということで、ヒゲ氏は大人気
お酒が入るとさらに賑わいはエスカレートして、ヒゲは目の前の何を喋ってるのか分かんない人たちと肩を組みながら、何もしてないのにその場を盛り上げる役として活躍しておりました。
ボディーランゲージと笑顔で会話はできるんですね。
お酒も注がれる注がれる。NOと言えなくて注がれる。NOと言っても注がれる。
逃げ場のないヒゲ氏は、そんな日本のお酒文化にもみくちゃにされながらも大歓迎されていたのでした。
⑤祖父祖母の前で固まる
私のおじいちゃんおばあちゃんに紹介した時は、両親に合わせた時より緊張していました。
第2時大戦後、九州を管轄していたのはニュージーランドとオーストラリアだそうで、ヒゲは「戦争のことで嫌われてたらどうしよう」と会う前からアワアワ。
前もってじいちゃんにそのこと聞いてみたら「そうなの?」と。
アメリカの管轄だったことしか知らなかった様子。
ニュージーランドも戦争に参加してたんだよ。いつの時代も脇役なんだなあ(笑)
じいばあの言葉がわからないのはもう当然のことなので、私がうっすら通訳して(私もじいばあの言葉よくわからない)無事初対面を乗り切ったのでした。
嫌なこと全然なくてすっごく楽しかったのでもう一度ふたりで行きたいなあ。。。
と、こんな感じであちら側もこちら側も珍しい体験をすることができたのでした!