先週、オークランドで世界最大級のゲイパレードがありました。
本当の名前はPride Parade。
レズ、ゲイ、性転換をした人たちなどをまとめてLGBTっていうんですが、そのシンボルである虹色のプライドフラッグを掲げて1時間以上パレードをおこなったんです。
イメージでいうとディズニーのパレード。立派なスポンサーもかなりついてます。
今日はそこに行って感じたことや発見をまとめます。
おカタいイメージの機関までがスポンサー
ディズニーに行くと、ドコモとかの看板が出て来て「あー、スポンサーなんだ〜」って思うじゃないですか。
そんな感じでこのプライドパレードに出て来たのが
ANZ(銀行)
ASB(銀行)
ニュージーランド航空(NZでいうJAL)
カンタス航空(オーストラリアでいうJAL)
AUT(オークランドにある大学)
コンドームの会社
アムネスティーインターナショナル
空軍
海軍
警察
消防署
などなど。
そしてなんと総理大臣まで歩いてました。
https://www.radionz.co.nz/news/national/350652/ardern-first-pm-to-walk-in-akl-pride-parade
LGBTっていうとかなりオープンな感じなので、THEおカタいですってイメージの銀行や大学や軍隊までこういう文化のサポートをしていることが驚きでした。
日本では銀行や国立大学や安倍総理をパレードで見かけるいうのはなかなか想像できないですね。
ヒゲ曰く、「大学こそオープンな思考が求められる機関なんだから、そういうのが規制されちゃう国立大学は伸びたいように伸びないでしょ」だそうです。
たしかに...。
そして、ニュージーランドのパレードなのにオーストラリアのカンタス航空がスポンサーできてたのには理由があります。
CEOがゲイの方なんだそうです。
それで結構LGBTの権利のサポートをしているんだとか。
ロゴを虹色に塗った飛行機もたまに飛んでるので見つけてみてください。
パレードの目的は?
LGBTパレードがいろんな国でひらかれているのは知っていたものの、何でか深く考えたことがありませんでした。
ただ皆パーティーしたいだけだと思ってた。
でも、パレードをしているLGBTの人たちや、ストレートの人たち、そしてパレードを見に来ている同性カップルなどを見てるうちに、それ以上に深い意味があることが感じ取れました。
そしてハッとしたのが、パレードで歩いてる人が持ってた看板。
I'm open. ARE YOU?
私は同性愛者だってことオープンにしてるけど、あなたはまだオープンにしてないの?みたいな意味のメッセージです。
以前ある研究で、自分が同性愛者だと親に言えなかった子供の自殺や精神疾患になる可能性が、言えた子供に対して何十倍も高いというのをみたことがあります。
パレードでこうして一般の人まで混ざってLGBTを受け入れる態度をみせることで、肩身の狭い思いをしている同性愛者の人たちが堂々としていていいんだと安心するきっかけになると思うんですね。
いじめの対象になる同性愛。日本ではそれが職に響いたりします。
オープンにしても大丈夫だという雰囲気をつくることができるパレード。
そして、ストレートの人たちが持つ偏見を無くして理解を求めるパレード。
他人からの理解に苦しむ人たちを解放してあげる意味だってあるんですね。
なんかそれが分かった途端、同性カップルたちをみてじーんとしてしまいました。
まとめ
人を愛するということ、そのために3万もの人が集まりました。
恋愛には国籍も性別も関係ない時代なんですね。
お祭り騒ぎでした。
地上すれすれを空軍機が飛んだり、パトカーや救急車がサイレン鳴らしまくってたり。
ディズニーランドのパレードよりも長かったし、盛り上がってました。
来年は参加したいなあとか思ってしまうほど。
来年、ぜひこの時期にオークランドに来たい人には予定に入れてほしいイベントです。
p.s.
パレードで上裸になってる男性陣、みんな体ががっちり締まってました。
でも男の人が好きなんだなあ、と思って見てた。