高校の時にいた「海外や英語に興味がめっちゃある人」
将来海外で働くんだろうか、すごいなあ。
洋楽とか聞いてて海外ドラマとかもめっちゃ見てて、何が楽しんだろうか。
海外にまったく興味のなかった高校生の私は、そう思いながらそういう人たちを横目にテニスに打ち込む毎日でした。
あれから8年。
私は海外で働いていて、そういう人のほとんどが日本で働いています。
今日は、大学の進路と関連させて、どうやったら海外で働けるのかということについて考えてみたいと思います。
進路の違い
高校時代に海外に興味のあった人たちが大学の専攻に選んだのは、英文学部とか、〇〇語とか、国際〇〇学部などなど。
実際何を勉強していたのかは詳しくありませんが、在学中に他言語を勉強しつつ、その周辺の文化や経済、政治のことを勉強していたようです。
私が行ったオーストラリア留学でも会った日本人のほとんどがこういう学部の方々でした。
在学中に海外旅行や海外研修的なものに行っていたり。
そういう人たちの多くは、英語が喋れるということを武器に日本で就活をし、大学の専攻とあんまり関係のないけれど他言語をたまに使う職についているようです。
一方、私は5歳から19歳(大学1年)まで、剣道、バスケ、テニス漬けの毎日を送ってきて、スポーツしか専門がありませんでした。
大学の学部名なんて「体育専門学群」です。ゴツい。
海外で働くことなんか興味なくて、19歳で英語を話し始めるまでは日本の外で生きる選択肢なんか存在しなかった。
なんで、海外で働こうと思い立ってから数年間で英語を身につけるのにはかなり苦労しました。
勢いのままニュージーランドに来てしまい、今はLes Millsのパーソナルトレーナーとして働いています。
高校から大学、就職まで見ると、海外に興味があった彼らと全くなかった私の2つのタイプがクロスして全然違う結果に結びついてる。
彼らが日本に住む理由は色々あると思います。
日本の友達や家族といたかった。
海外に行ってたら日本の良さが分かって日本で働きたくなった。
文化の差に疲れちゃって、そういうのがない母国で働きたい。
日本で他言語を使って働きたい。
などなど。
自分の撰択で日本で就職しているのでそれはそれでいいと思うのですが、あれだけ高校大学時代に熱をもって取り組んでいたのに、なんだかもったいない気がします。
日本を出る前にやるべきことがある
そういって日本で働くことにした人たちを見ていると、早い段階から海外に興味
ないほうが海外就職への近道だったりして?とか思っちゃったり。
もちろん、100%そういう訳じゃないので、真に受けすぎないように。国際系の学部にすすんで海外就職してる人もいますので。
私の言いたいことはそこじゃありません。ここから。
ニュージーランドで仕事をし始めて分かったんですが、海外で活躍したいなら言語なんてプラスの要素でしかない。
あったらいいよね程度なんです。
海外で、海外の企業で仕事をしたいのであれば、言葉より、自分の専門分野の知識と経験がどれだけあるかの方が重点を当てられる。
仕事ができるかどうかが焦点。
もちろん、その専門知識を披露できるだけの英語力は必要ですが、最低限あればいい。
例えば、私のジムにいるトレーナー。
一番忙しくて活躍しているのは、イラン人のトレーナーです。
英語は間違いだらけですが、ネイティブのトレーナーたちにはない学識を持っていて、他から頼られる存在。
英語のうまさが仕事の出来具合と比例しない例です。
これはフィットネスに限らず、ビジネス、IT、データサイエンス、建築、デザイン、車の整備、スポーツコーチング、医療、などなど、他の専門分野にも言えることだと思います。
世界で活躍する日本人、国際機関に関わる日本人のほとんどは英文学部、国際〇〇学部出身者じゃないですね。
語学以外の専門分野がある人たちです。
海外に出て活躍したいのであれば、まず語学どうこうの前に、日本で自分の専門分野を確立する方が優先。
日本で習った専門知識を活用して海外で仕事をする。
自分のやりたい専門分野が、日本が弱い分野だとしたら、その分野に強い海外の大学に進むのが一番です。ファッションならパリ、とかね、そういうイメージ。
こういう時に、大学の世界ランキングを使って分野別に調べるんです。
強い大学に行くと、その分野にお金が使われてるということなので、いい環境で学ぶことができます。
まとめ
語学なんて数年がっつりやれば仕事できる程度に身につきます。
そのまえに語学以外の専門分野を身につける方が優先。
せっかく人生かけて海外に来るんだから、単に海外で働きたいじゃなくて、海外で活躍できる人間になりたいですよね。
そのために大学の専攻!
在学中にどれだけ自分でスキルを身につけようとするかが大きな差になります。
専門職につく私が、大学時代を振り返って思うことでした。おしまい