セクハラってワード、かなり使われる割には、あまり表面には出てこない難しいトピックですよね。
日本でセクハラ受けてもやられた側は何も言えずに流れていってしまうことが多くある。
それって日本だけじゃなくて、世界でもMetooムーブメントとしてキャンペーンをしないと言いだせないくらい、セクハラ被害を発信するのは勇気のいること。
時間をかけてですが、世界的にセクハラを撲滅しようという動きが出てきてる。
でも、やっぱり国によってそのセクハラに対する対応のしかたって違うと思います。
一言にセクハラといっても複雑なので、今回の記事は私の年代の女性からみた男が女にするセクハラ限定について日本とニュージーランドを比べてみたいと思います。
▼日本でのセクハラ
自分の経験ではあまりセクハラされたって感じのことはないんですが、友人の話はよく聞きます。
男性の先輩から胸のサイズの話をされたとか、
冗談まじりに「胸とケツがやべえ!」とか言われたり、
「女は黙ってろ」みたいなこと言われたとか、
必要以上に話しかけてくるとか。
いわゆる、女子会で「ほんとキモかったんだけど〜」っていう愚痴大会になるネタです。
でも、嫌だなあって思ったのに、ちょっと距離を置いたくらいで何もしないことがほとんどみたいで、多くの女性は我慢してるようです。
相手が先輩や上司なもんで、バラすと自分の立場が危うくなるみたいな心配もあるみたいですね。
それってほんとにおかしいと思う。
当事者じゃないから「それおかしいよ!」って言えるんですけど、いざ自分がそうなったら言えない自信はある。
「問題になりそうなことは黙ってた方がいい」っていう、そういう雰囲気があるよね。
▼ニュージーランドでのセクハラ
これは私の例です。
こないだパーティーがあって、楽しい夜を過ごしたんですが、そのパーティーにいた中年の男性に後日「結構酔ってて楽しんでたね〜、もう持って帰っちゃおうかと思ったよアハハ、やったら超簡単そうだったけどやめといた〜アハハ」って言われました。
気持ち悪かった。
本人は冗談のつもりだったみたいですが、気持ち悪かったです。
帰り道車に轢かれればいいのにと思った。
この人は他の人にもちょっとセクハラまがいのことしてるので、次こういうこと言ってきたら通報しますね。
あと、それより前にちょっとボディタッチがキツい会員さんがいたこともあって、その時は上司(男)にどうしたらいいか相談したら
「みきこはそれをどう思ってるの?不快に思ってるんだったら、相手にその気があるにしろないにしろ、あなたが我慢する必要はないよ」
って言って、会員さんに話をつけてくれると言ってくれました。
すげー!当たり前の対応なんだけど、それがすげー!って感激しました。
当たり前のことを当たり前のようにやってくれました。
そういえば、仕事の契約書にも「どんなハラスメントも許されない、決してしてはならない、したら職を失います」みたいなことが書いてありました。
セクハラは絶対ダメ、
やられた側は黙ってちゃいけない、
立場は関係ない、
そんなところが徹底してるんですね。
▼どこからがセクハラなのか
通勤電車で知らない人のお尻を触るとか、そういうわかりやすい行動に関しては誰もがわかると思いますが、発言に関してだと際どいところありますよね。
私も、日本にいてセクハラだと感じたことはないけれど、男性の先輩との会話で「?」と思ったことはある。
どこからセクハラなのか、ニュージーランドで上司に守ってもらったときに初めてわかったんです。
相手が不快に思った時点でセクハラ
自分は冗談だと思って言っても、それを相手が嫌だなあと思ったらその発言はNGなんです。
これは男が女に言うことに限らず、女だって男に性に関する冗談を言って男が不快に思えばセクハラになりうるんです。
発言した側の尺度で決まる話じゃない、これを理解しておくのは大事。
▼おっさんだとリスク高い?
以前、こんな記事を目にしたんです。
おっさんはキモいって思われることが多い。
そういう事実があるんだとしたら、おっさんなあなたは若い女性に性に関する話題を避けた方がいいわけです。
そもそも、笑いなんて別のトピックでいくらでもとれる。
そんなハイリスクに行く必要ないんです。
若い女性にとびきり好かれてる訳でもないのに、いきなり性の冗談を言ってしまうのは、こちら(20代女性)からすれば相手のニーズもわからないまま話している歩く公害です。
一旦それされちゃうと、それ以降はもう姿見えるだけで不快なんですね。
注)おっさん全員が不快と言っている訳ではないので、その他の無害なおっさん達は傷つかないでくださいませ!!笑
▼場をわきまえるのが大事
オーストラリア留学中、そしてニュージーランドに移住してからも、性に関する冗談がないわけではありません。
むしろ、日本にいたときよりもそういう冗談はよく聞く。
ただ、言っていい相手、立場、場面があるということを分かってないと大事になります。
友人や同僚で、同じ年代、そして互いの気が知れているということは大前提。
そして、相手を傷つける冗談は言わない。
上司と部下でそういう冗談を言い合うのはまた別のリスクになります。
はっきりとラインがあるわけじゃないので、分からんなと思ったらそういう話題は避けるか、相手がしてきたら適度に乗るくらいがいいでしょうね。
以上、ニュージーランドのセクハラ事情でした!