先日、20代後半の同僚A(男)のもとにベイビーが生まれました。
彼の視点から子育てについて学ぶことがたくさんあるのでシェアしたいと思います。
▼あくまで平等が第一条件
今度、職場のメンバーでパーティーがあるんですが、Aが「多分行けないな〜」って言ってたんです。
ベイビーいるからって言うんだろうなとは想像がついたので
「ベイビーの面倒は代わりばんこに見ないの?別にその日に面倒見なきゃいけないとかじゃないじゃーん」
みたいな、子育てしたことのない私からしたら軽い気持ちで、家出て外との交流しにおいでよ〜ってつもりで言ったんです。
そしたらね、ここからの回答が素敵なの。
「いや、代わりばんこなのは当たり前なんだけどさ、そのタイミングがいつ来るかわかんないんだよ」
「子供がぐずって寝てくれなかったりして妻がその週にかなりタフな日々を過ごすことになったら、週末で職場のパーティーがあるからって俺ばっかり遊びに行くのはフェアじゃないじゃん?俺が面倒見て妻が休まなきゃ。」
「子供の様子によって行けるかどうか決まんないから、前もって出欠だせないんだ」
「たぶん妻は『行きな行きな!』って言うんだろうけど、まずは話し合ってみないとね」
「『あ、俺今週末パーティーあるから行くね』みたいな後出しはフェアじゃないじゃん」
だそうです。
こんなに思いやりのある旦那、すごくないですか?
この旦那がすごいっていうか、これがスタンダードなこの国がすごい。
▼子育ては父母でやるもの
なんかこの題名を書いてて私は「そんなん当然じゃんね」とか思うんですけど、日本ではまだそうではないですよね。
料理洗濯子供の面倒は母が担当。父は仕事と仕事後の付き合いで忙しい。
そんな夫婦像が未だに日本では一般的のような気もします。
九州の片田舎に住む親戚に遊びに行った時は、女性は家事という文化がさらに濃かった印象を受けました。
一方ニュージーランドには、母が家事をやるという固定概念がもうないんですよね。ゼロではないでしょうけど、かなり少数派だと思います。
昨日出産したニュージーランドの首相(女)も、6週間産休とった後には仕事を再開する予定です。彼女が仕事中はパートナー(男)が面倒をみる。
ヒゲだってうちでは最近は専ら料理担当です。
和食だけ私が担当。
掃除洗濯は両方。
男は仕事、女は料理、子育ては母、みたいな一般家庭のテンプレートが私たちの世代にはすでに存在しません。
そんな話をしたら「戦後から来たの?」なんて言われちゃう。
二重国籍もOKだし、夫婦別性もOKだし、同性結婚もOK
ニュージーランドって未来にある国なんだなと感じてしまいます。
▼女であることが不利ではない国
私が仕事している時も、女だからって何か支障があったことはありません。
女性の上司にも当たり前のように会います。
日本がこうなるには、時間がかかってしまうんでしょうね〜。
文化が変わるにはひと世代は掛かってしまうはず。
東京都知事が女性になったことは大きな変化だけど、女性都知事が産休をとったらきっと日本では批難が飛び交うんでしょうね。
家の外でも中でも女性が不自由を感じてしまう一方で、
映画の女性割引とか、
女性は払わないでいい相席居酒屋とか、
男女で値段の違う飲み放題とか、
間違った方向で差を埋めて行っているような気がします。
どちらかが必ず有利。
ほしいのは平等なんですよね。