こんにちは、ニュージーランドでパーソナルトレーナーをしているMikikoです。
パーソナルトレーニングのお仕事が天職じゃー!と騒ぎまくっている私なんですが、実は先日仕事を申し込みました。
そこでニュージーランドで仕事探しの大変さを改めて知ったのと同時に、上司のクオリティーの高さに感動したので、今日はこの体験談を紹介します。
▼なんの仕事?なんで申し込んだの?
今はオークランドにあるLes Mills Britomartで働いてるんですが、そこのフロアスタッフマネージャーという役職を申し込みました。
日本でいう部長レベルかな?
私は4ヶ月くらい前までフロアスタッフとしても働いてたので、仕事内容わかるぜーい!せっかくのチャンスだし申し込むぜーい!って感じで勢いのまま申し込みました。
とはいえ、今やってるパーソナルトレーナーが仕事が大好きな私。
周囲から勧められたし、このマネージャー職ゲットできたらボーナスだよね、と思ったんです。
迷ったけど、失敗しても失うものはないし良い経験になるかなあと。
やらずに後悔するより、やって失敗する方が清々しいじゃないですか。
▼書類準備と面接
履歴書はPINさんに手伝ってもらいながら作成したおかげで書類審査は突破しました。
ちなみにこの書類準備の時点で、過去と今と将来を見直すことができて、かなりかなり学んだことがありました。目をそらして生きてきた部分に気付けたり、自分の魅せ方を学んだり。
ブレインストーミングもたくさんして万全の準備をして一次面接。
完璧な出来ではなかったけど、100%できることはしたので、これで落ちたら私の実力だと思ってました。
そして、面接の次の日にうちの支店のトップ(仮名:レイチェル)に呼ばれてもらった答えは「残念だけど...」で始まりました。
▼実力主義に打ちのめされた
レイチェルは、2次面接には行けなかったという知らせをface to faceで話してくれただけでなく
「みんな面接の後にはフィードバックを受けるべきなの。次の挑戦に繋がらなかったらこの面接はただの通過点になっちゃうでしょ?」
って言って約20分間も私の足りなかった部分や今後の方針、欲しかった人材に必要な技術について話してくれました。
一言でいうと、私に足りなかったのは「リーダーシップの経験」
経験不足だった。
これはもう提出する前から分かっていたこと。
仕方がない理由でした。
ニュージーランドに来てすぐ、こんな記事を書いたんですが...。
ニュージーランドでの職探しって、過去の経験を重視する実力主義社会なんです。
現場経験が豊富にあれば、大学なんて出てなくっても仕事はばんばんもらえる。
レイチェルは面接の時点で私の学歴なんて知りませんでした。
履歴書は渡してたけど、そんなところ興味がなかったんでしょう。
「学歴はうちの支店イチあるけど、リーダーシップをとってく経験がまだ足りないかなあ」って言われました。
レイチェルがそう言うのを聞きながら、私は「このフレーズ、学歴社会の日本では絶対聞かないだろうなあ」と思ってました。
私、日本で面接何回も受けてるけど、失敗したことなかったんです。
大学名を聞けば大抵いい反応が返ってくるし、性格もかなり社交的なので面接での印象はいつもいいんです。
でも、ニュージーランド来てから最初の2ヶ月で3つ落ちた。
1年経って受けてもまた落ちた。
ニュージーランドで経験不足は落ちる決定打になります。
▼経験値はどうやって詰むか
これで「その仕事やることで経験積むんじゃないか!その仕事もらえないでどうやって経験積むんじゃ!」とも思うんです。
レイチェルに聞いたら「今やってる仕事の中でリーダーシップを取るタイミングを見つけて、サクセスストーリーを作っていくことができるよね」と言ってました。
今は学生のヒゲも、この経験の部分をカバーするためにインターンなどの申し込みをたくさんしています。学生の時から経験が求められる。
普段の働き方から考えて変えていかないと、私は今から2年後とかに同じ仕事を申し込んでもたぶん落ちます。ただ単に年数としての経験が求められてるのではないから。
ニュージーランドでの生活にも慣れたとフワフワしていたなあ...。
どんどんチャレンジしていかないと、周囲がこんな感じで生き抜くために成長していく中で自分一人だけ置いていかれる。
レイチェルは「あなたが今後チャレンジしていく中で何か迷うことがあればいつでも相談にのるし、分からないことがあればいつでも頼って。私は人材育成するのが大好きだし、人の成長を助けることは私の成長にもつながるから。」って言ってました。
良い上司すぎて泣けた。
しかもフィードバックの後、Can I give you a hug?って言ってぎゅーしてくれました。
▼能力のある上司
これまで読んでいただいてわかると思うんですけど、レイチェルには人を見る力もあるし、人を育てる力もある。
仕事ができるだけの上司ではなくて、人から信頼される上司。
レイチェルもまた実力主義社会をよじ登ってきた人なんですよね。
上司になれる人ってこういう人なんだなあと思いました。
フィードバックを聞きながら「この有意義すぎる会話を録音したい...!」と思ってしまうほどタメになる20分だった。
不思議と落ちた悲しさは全然なくて、むしろ自分が足りないと思っていたところを指摘してもらって改善策まで教えてもらったことに安心して、あとでこっそり泣きました。
久々に、顧問の先生のような、私の成長を一緒に歩みながら見守ってくれる人に出会った。
実力社会、おそるべし。
でもこの世界で生きるのは本当に楽しい。
負け戦でも挑戦してみてよかったです。
今後の私に期待...!
さてさて、またパーソナルトレーニングに精進しますぞー!