こんにちは、Mikikoです。
ニュージーランドに移住してきてもう1年と7ヶ月が過ぎました。
今月いよいよ一時帰国するのを楽しみにしているのですが、同時に少し怖かったりもする。
以前は「コイツ海外かぶれしたな」とか「もう日本人じゃないな」とか思われるんだろうかとかと心配になった時期がありました。
そんなことから、今日は、日本の中に住む日本人が、海外に住む日本人に対して抱いている「日本人じゃない」という感覚について話してみたいと思います。
▼日本にいたとき
私が、海外に行きだす前、パスポートを作る前、日本の外に住んでる日本人のことなんて考えたこともほとんどなかったです。
すごくレアなことだと思っていたし、限られた人だけが踏み出す領域みたいな考えがありました。非凡。
まさか自分がその1人になるとは思ってもなかった。
実際は、海外に住んでる日本人ってたくさんいるんですよね。めっちゃ会う。
オーストラリアに留学してすぐ、両親は日本人だけど育ちは海外という人たちや、オーストラリアで生まれ育った日本人ハーフの人たちと出会いました。
当時の私は、直感的に「この人たちは日本人じゃない」と思ってた。
いわゆる日本人グループに入る人じゃないと思ってた。
今でも当時のことを思い返すと、申し訳ないなあと思うんですが、たぶんそんな考えが根元にあったもんだから、冷たく当たるようなこともあったと思う。
日本人か日本人じゃないかという線引きは、当時の私にはとても重要なことのようでした。
これがウチ、ソトってやつなんでしょうか。
恥ずかしくなるほど日本の外のことに関して無知だった。
▼日本に帰ってきたとき
オーストラリア留学を終えて日本に帰ってきたとき、周囲の人の中には私を日本人扱いしない人が現れました。
彼らは私が何か日本人らしくないことをすると「アメリカンだね」と言いました。
(アメリカン...?)
もちろん、これまでと変わらず、私を私として見てくれる人が側にたくさんいたので、特に傷つくことも嫌に思うこともなかったけれど、留学前後で私の立ち位置が変わったことは明らかでした。
どうやら、日本人と非日本人の線引きが大事なのは私だけじゃなかったようです。
▼海外移住してから
まだニュージーランドに移住して2年も経ってませんが、明らかに自分の中で常識が変わっていってるのを感じます。
外国人の見方、結婚観、仕事観、ファッション、身体のこと、グループ行動のこと
20歳のカナダ人の女の子が「結婚なんてもう時代遅れの考え方だよね!」って言ってました。
— mikiko🇳🇿Les Millsパーソナルトレーナー (@mkkoMIX) 2018年11月3日
本当にそう。今や指輪くらいしか意味がない。パートナーとして一緒にいるのと大差ない。
ニュージーランドに住む前はこんな考え方できなかった。結婚こそ決定打だと思ってた。
日本って大体3色くらいしか置いてないけど、ニュージーでは15色とか置いてある。多民族国家!
— mikiko🇳🇿Les Millsパーソナルトレーナー (@mkkoMIX) 2018年10月28日
私は色黒すぎて日本でファンデーションないので〜、と思ってこっちで買ったら濃すぎましたー!泣
日本で生まれ育った私が、もういわゆる日本人らしい考え方をしなくなってきてる。
きっと私をアメリカン呼ばわりした人たちの他にも、私を「あなたは日本人じゃない」と考える人もでてくるんだと思います。昔の私が誰かに抱いていたように。
最初に「一時帰国が少し怖い」と言いましたが、今までの知り合いにこうやって「コイツは日本人じゃなくなったぜ」と判断をされるのが怖かったんです。
▼海外に住んでると本当の日本人じゃなくなるのか?
私はついこの間、この『怖い』という感情を追い払うと同時に、この質問の答えを見つけました。
中身や外見が日本人か日本人じゃないかなんてどうでもいい。
目の前の人がハーフだろうと、クオーターだろうと、日本で育った日本人だろうと、海外で育った日本人だろうと、なんだろうと、関係ない。
そんな線引きいらない。
本当の日本人なんて考え方がいらない。
そもそも定義が曖昧なんですよ。
なんだい、本当の日本人って。
昔の私のように狭い視野を持っている人は、日本人の定義をきっと
「両親が日本人で、自身が日本で生まれ育って、日本の常識や考え方を持っていて、普通で一般的で同じグループにいれても大丈夫な人」
みたいな感じで持ってるんだと思う。
うん、この定義の中に入っていようといなかろうと、どうでもいい。
これだけ人種のいりまじる現代で、そんな考え方は時代遅れだと思う。死語だ。
私にとって故郷は日本だし、日本という国や人種にルーツがある。ハーフの人も、日本語喋らない全血日本人の人も関係ない。ウチもソトもない。
時代遅れの考え方でジャッジしたい人がしてればいい、でも私はそんな考え方には囚われない。相手にしにない。未来に進む。
私が将来、英語で話すと友達の方が数が多くなろうと、永住権をニュージーランドで取ろうと、パスポートがニュージーランドのになろうと、ルーツは日本にある。
それだけなんですね〜