こんにちは!ニュージーランドでパーソナルトレーナーをしているMikikoです!
ニュージーランドに来て丸々2年、風邪で寝込んだこともない健康体な私ですが、この度なんと車を藪に突っ込みました。
びっくりですわ、びっくりですわ。
ちなみに進行方向と逆向いてます。
幸い自分にも他人にも怪我がなく、アザすらなく、私の車のタイヤとバンパーが全てのダメージを受けてくれたため、幸運の塊というか、生きておりますというご報告でございます。
この事故を受けて、人々の優しさとか保険のこととかすごく自分の将来のためになることを学んでいるので、ここにまとめていきますね。
▼事故がどうやって起こったか
事故現場はこんな感じ。
左カーブを曲がり切る直前でスリップして藪に突入してゴン!でそのまま左に向きが変わってドン!てなりました。
自分で勝手にスリップしたのですが、スピードは40km/hくらいだったと思います。
直前まで降ってた雨で地面は濡れてたし、カーブの手前にある「スリップ注意」の看板にも目をやって「スリップするんだ、気をつけねば」と思ってたら「気をつけね」の「ば」のところで「ば、あ、あ、あ、ああああああああスリップしとるスリップしとるゴン!」って感じだったので、その後色々な人に「気をつけてね」と言われるんですけど、あれ以上どう気をつけたらいいのですかと聞きたくなるような複雑な心境であります。
雨がやんだ後に路面に水が浮いてるような状態だったし、スケートみたいにスルスルスル〜って感じで滑ったので、ハイドロプレーニング現象とやらやつだったかも。
スピードなくても起こるんですね。
起こってしまったらハンドル操作ではどうにもできないやつです。
教習所で習ったやつだ...。
もし反対側車線に出てたら対向車とぶつかってたし、それ以上はみ出てたら海にポチャンだったので、同じ車線側の藪に突っ込めた運ってすごいなあと改めて感じております。
▼何人が私のことを助けてくれたことやら
いろんな人が即時に助けてくれました。
私が滑った数台後ろの車もスリップしたのですが、無事だったその車が少し先に停車して、乗ってた人たちが歩いて戻ってきて私のこと心配してくれたのがまず1台。
対向車で私のスリップを見てた2台のそこで停車してすぐに私の所に駆けつけてくれました。
家族とカップル。
私は車を出てすぐに保険会社に電話をしたし、彼らが実際に何をしてくれたわけではなかったのですが、そばにいて「大丈夫だった?」「怖かったよねえ!」「他の車もスリップしてるから歩道側においで!」「すごく怖かったよねえ、怪我ない?びっくりして気づいてないだけじゃない?」と話しかけてくれるだけで心強かったです。
まず私が怪我してないかの確認をしてくれて、車からすぐ出てくるように指示、または出れる状況かの確認をしてくれました。
家まで送ってくれるのを頼む人はいるのかも聞いてくれたし「乗っけてこうか?」とも聞いてくれた。もうそれだけで十分心強かった。
「タイヤが一個つぶれてるよー!」「あともう2台あなたの後に同じとこでスリップしてたよー!」とかの状況確認も手伝ってくれた。言われないと気付かないことがたくさんありました。
スリップしたけど無事だった1台とカップルは私が大丈夫だと知って5分ほどで去っていったのですが、家族の車はその後また5分くらい残って何かできることを探していてくれました。
そして、私が保険会社に電話しているのを確認した後「本当に大丈夫?」と言いながら心配そうな顔で車に乗り込んでいくだけでなく、パパが去り際に「You'll be okay.」って言いながらハグしてくれました。
泣くかと思った。優しさに。
手が折れてることに意識持ってかれて何言ってるか聞き逃したけど、きっと何か優しいことを言ってくれていた息子にも感謝!
赤の他人にこうやった優しくしてあげられる人間になりたいなあと思ったのでした。
事故ってる人がいたら、本人がパニクってなくても、こういう気配りがあるだけで頭切り替えて次何しようか考えることができるようになる。
自分が逆の立場だったら絶対止まって助けてあげよう、声かけてあげよう、一緒にいてあげようって思いました。
▼保険会社への連絡
私の保険会社はAMIという、ニュージーランドではAAに並んで主要な会社。
電話番号は 0800 100 200
ちょうど先週、車の持ち主登録を私に変更するのと一緒に保険を買ったばっかりなのでした。
しかも、レッカー車も「えー、どうする?やっとく?やっぱやっとくべき?ポチ」って感じで追加していたのでレッカー台もカバーされます。
ほんと!運が!よおおぉい!よよい!
コールセンターのお姉さんは「素敵な名前ねあなた!」みたいに私を和ませてくれるようなことを言いながらハッキリと丁寧な英語で話してくれました。
たくさん質問され、いくつか分からない単語もあったのですが、そこは「Ahhhh, sorry what does it mean?」って感じで正直に聞いたら丁寧に説明してくれました。
覚えてる質問は
- AMIのPolicy持ってですか?(保険持ってますかって意味)
- Policy numberは何ですか?
- 生年月日と住所と電話番号なんですか?
- 今どこにいますか?
- どうやって事故が起きましたか?
- お酒飲んでないですか?
- 怪我はないですか?
- 他の車や人は巻き込まれてますか?
- 家に帰る方法はありますか?
色々手続きが済んだ後、車が改造されてないか、何歳か等の保険に関する質問をされました。
「レッカー車が今向かってるから、もしこの電話が切れちゃったとしてもパニックにならないで安心して!私がまた掛け直すから!」と近所のおばちゃん風な声色で気にかけてくれました。
こういう時に必要なのは機械的でやたら冷静なオペレーターの声じゃなくて、こういう人間っぽさだな〜と思った。ニュージーランドらしくて良かった。
▼ 警察が来た
誰が呼んだわけでもないと思うのですが、手伝ってくれた人たちが皆去ったところで通りかかった警察から事情聴取を受けました。
ここは保険会社の電話との同時進行。
電話しながら運転免許見せて、アルコールチェックで機械に息を吹きかける。
電話が終わってから、事故がどうやって起こったか等、保険会社に話した内容をまた話しました。
ちなみに、警察がこうやって来てくれると、現場検証をその場でやってくれて、保険会社がアクセスできるファイルを作ってくれるので、保険会社としては手間がひとつ省けて助かるんだそうな。その場で現場を見てくれる人がいて、その人に状況を説明できたのはラッキー。
路面の状況も見てくれました。「こういう天気の時は路面に水が浮くんだよね」って言ってくれた。
ファイル作ってくれたら、インタビューで何を質問したか、何を答えたかを書いたメモを見せながら確認してくれました。そしたら警察は退散。
▼助けが来た
今住んでる家の大家みたいな立場の人に車で迎えに来てくれないか連絡いれてたので、警察が去った後に来てくれました。
私はレッカー車が来るまでその場で待っていたかったので、レッカーが到着するまで45分くらい一緒に待っていてくれたかなあ。
「みきこが特に何か悪いことしたからとかじゃないし、誰にも起こることだから大丈夫だよ〜」とか「保険が適応されたら修理代がカバーされて、それが車の値段より高かったらどうので」という説明とか、とにかく「大丈夫だよ〜」って言ったり全然別の話で気を紛らわせようとしてくれました。
そんな気遣いにじんわりしました。優しいなあ。
レッカー車が来たら来たで、運転手のおじさんが超コッテコテのニュージーランド英語喋る人(めちゃんこボーガン)で、全然分からなくて、会話まで大家に任せてしまった。
家に帰ってからは一緒にチーズやらクラッカーやら食べながらワインで小さな晩餐会を開いてくれたし、寝る前も「誰にでも起こることだからね〜」と念押しで大丈夫って言ってくれました。
▼気遣いや優しさってそれだけでパワーがある
インスタやツイッターに写真乗っけたら、すごくたくさんの人から即時に連絡来て「体は無事!?」とか「みきこが無事でよかったよー!」と言ってくれました。
何するでもないんだけど、そういう声かけが嬉しかった。
少し状況が違ってたら足は折れてたかもしれないし、腕は無くなってたかもしれないし、海に落ちてたら死んでたかもしれない。
少しだけ運が良かったから今こうして生きてブログを書いてる。
大袈裟でしょうか。怪我がなかったからそう感じるだけでかな。
私に何もなくてよかったと思ってるのが私だけじゃないってのもすごいことだなあと思ったのです。
人に優しいってそれだけですごい才能だと改めて気づきました。
なんかこれから立ち向かわなければいけない保険やら補償やら修理やらなんやら、どうにかなる気がしてる。パワーをもらっております。
今日、たまたま天気や路面のせいで起こった事故で、たまたま私にそれを防ぐ運転技術がなかっただけで、車の一部がぶっ飛んだだけで、人も死なずに済んだし、自分も怪我をせずに済んだし、なにも人生の終わりじゃないし、仮にスッカラカンにお金がなくなっても人には優しくできるし、時間はいつも通り進んでいく。
そんなことを考えた今日なのでした。眠くならないので真夜中に更新したよ!
皆も人に優しくするんだよう!
これは今後の補償の話とか、使った英語の話とかで続編書くことになると思います。