こんにちは!ニュージーランドでパーソナルトレーナーをしているMikikoです。
移住してから2年、Les Millsのジムに勤務している私ですが、実は今月からオークランド大学のジムでも働き始めました。すっかりニュージーランドのジムがホームでございます。
大学のジムはゆったりしていて、ガッツリ商業施設であるLes Millsとは雰囲気も違い、学ぶことが多いなあと感じる日々です。
そんな中「そういえば、日本のジムと全然雰囲気違うけど、日本を訪れたり移住したりする海外からの人達は、どう思ってるんだろう?」なんて思ったので、記事を漁ってみました。
英語の記事ばかりなので、内容を要約して紹介します。
▼①困惑する人
アメリカ出身のステファニーが書いているこの記事。
不便なことに多く着目しています。
まずは値段の高さ
アメリカのジムが月$30とかなのに比べて、日本は$170とかすることを一番にピックアップしていました。
さらに、外国人として入会することの難しさも。
在留カードかビザを掲示しなければいけないことや、日本の銀行口座を持っていなければいけないことなどが障害となるようです。たしかに留学生は印鑑とかでも手こずってたなあ。
その他、細かなルールも。
マシンとマシンを行き来するようなスーパーセットを組むと、独り占めしていると誤解されるのか、他の利用者から嫌がられるそうです。
また、ジムでは電話するなとか、大きな音をたてるなとか、ダンベルを元あった場所に確実に戻せとか、汗で濡れてなくてもベンチを拭けだとか。
一番私が同感できたのは「室内履きとして余計に一足持っていかないといけない」でした。
室内用に靴を履き替えるわけ?どのみち靴なのに?という困惑、日本に行ったらそうなるよなあ、分かるなあ。運ぶもの増えるものね。
ニュージーランドでもオーストラリアでも、ジム内は外履きのままです。
なんて人も結構いる。
▼②怒る人
こちらはアメリカ出身ドナルドの書いている記事。
これまた文句ですね(笑)
ひとりでマシンを長い時間使ってると怒られるそうです。たとえ他に待ってる人がいなくても、ルールはルールだと、知らん人に怒られるそう。
自分で器具を持参して使おうとすると、それも「ルールですので」って言って怒られるそう。
それから、ランニングマシンを使うのにボードに名前書いて予約しなければならないこと、一度の利用が30分までで、1時間走りたかったのに、一旦中断して名前書きなおしてから再開させられたそうです。ここでもルールはルールなんだな。
あと、タトゥーがあったら入室禁止にも疑問視。
「首にミッキーのタトゥーが入っててもダメなわけ?ヤクザがミッキー入れてると思ってるの?」と、どのタトゥーも一律でダメっていう融通のきかなさに怒っているようです。
そしてこの方も値段の高さには嘆いています。こんなに高い値段払ってるのに怒られてばっかりだ...。アメリカのジムの雰囲気に慣れてると、たしかに窮屈に感じてしまうかも。
以前記事にもしましたが、私も去年一時帰国した時にやたら怒られたよ...。
その他、開館時間が10-22時で不便だとか、文句文句文句でした(笑)
▼③日本のフィットネスクラブ会員の多数を占めるのは高齢者
もう少し大きな話。日本のフィットネス業界のトレンドに関してです。
これはジャパンタイムズの記事で、フィットネスクラブが高齢者の憩いの場となってるよという内容。
人口の17%がジムの会員を持っているアメリカでは、若い人向けにイケイケガンガンのスタジオクラスなどに焦点を当てられますが、日本ではもうちょっとゆったりとしたクラスが人気だと、雰囲気の違いについても触れています。
ニュージーランドでも30分だけの特急クラスみたいなのが人気です。ちゃちゃっとババっとやって出て行く。
日本のジムで働いてた時もそうでしたけど、高齢者の会員さんは2時間とかいました、そのうち実際に身体動かしてたのは〜...1時間もあったかなあ...。
朝10〜12時の時間帯は公民館化してましたね。
▼④日本のフィットネス事業の現状と今後
日経の記事です、これが一番面白かった。
フィットネス市場の動きが世界と異なり独特だよという内容です。
5千億円もの規模の産業収入で世界4位に君臨する日本のフィットネス業界。
日本の総人口に対してジムの会員である人は4%程度だそうです。
そしてその4%のうちの40%は高齢者。
ビジネスの伸びしろは、ジム加入比率の低い20代、30代の人をジムに呼び込むことにあるのですが、実際は70代以上の層が増え続けているそうです。
そんなこともあり、フィットネスに焦点を当てた老人ホームというものまでできていて、その数は順調に増えているんだとか。そんなのニュージーランドでは聞いたことありません。ユニークだよなあ。
フィットネス映画館とか出てきそう(笑)
その他、プールも食事の場所もついてるような総合運動施設よりも、建物の一室をジムにした小さなトレーニング施設が初期費用も低くて人気になっている、という話もありました。このトレンドはニュージーランドでも同じ。
▼まとめ
高齢者の層が厚いっていうのと、様々なルールの違いに戸惑う人がいるというのは、実際に日本・アメリカ・ニュージーランド・オーストラリアのジムを見ましたけど、確かに納得ができます。
トレンドやジムの雰囲気も全然違うので、日本でパーソナルトレーナーとかスタジオレッスンとかやってから出てきた人は、同じやり方だと通用しないから困惑すると思います。
逆に、私が今日本に帰ったら、同じやり方が通用しないので戸惑うだろうなあ。また次ジム行ったら知らない人から怒られそうで怖いです。